「資金がない」で流れる改修提案を減らす:初期費用ゼロで提案するという選択肢

「プランも見積もりも気に入ってもらえたのに、最後は『いまは資金が…』で止まってしまった」。賃貸物件や空き家の改修を提案しているリフォーム会社・工務店の方から、よく聞く話です。

相見積もりで値引きを求められ、ようやく話がまとまりかけたところで、オーナー様の資金の都合で流れてしまう。これでは、提案にかけた時間が報われません。

この記事では、オーナー様の「資金の壁」を取り除いて改修を提案できる仕組み「AssetRise Zero(アセットライズゼロ)」を、リフォーム会社の目線で紹介します。使う前に知っておきたい注意点も、あわせてまとめました。

改修の提案が流れる3つの理由

オーナー様への提案の様子

収益物件の改修は、オーナー様にとっても「やったほうがいい」ことが多いはずです。それでも話が止まるのは、多くの場合、次のどれかです。

  1. 手元の資金を減らしたくない:まとまった現金を出すと、次の修繕や万一のときの備えがなくなる。
  2. 借入枠を使いたくない・借りられない:物件の購入やほかの借入で枠が埋まっている。民泊のように、融資がつきにくい使い方もある。
  3. 工事をして本当に収益が上がるのか不安:家賃や稼働がどこまで上がるのか、見通しが立たない。

1と2は「お金の出し方」の問題です。ここを別の方法で解決できれば、提案の中身そのもので判断してもらえるようになります。

AssetRise Zero の仕組み

AssetRise Zero は、改修工事の費用を立て替え、オーナー様は工事の完了後から分割でお支払いいただく仕組みです。東証グロース上場の株式会社ブロードエンタープライズ(以下、ブロード社)が提供するファイナンススキーム「BRO-ZERO」を基盤にしています。

  1. 提案:リフォーム会社がオーナー様に物件の活用プランと見積もりを提案する。
  2. 審査・契約:オーナー様とブロード社が契約する。審査の結果は2週間ほどが目安。
  3. 発注・施工:ブロード社からリフォーム会社に工事を発注し、施工する。
  4. 支払い:オーナー様は工事の完了後から、分割(最長10年)でブロード社に支払う。

オーナー様は着工の前にまとまった現金を用意する必要がなく、金融機関の借入枠も使いません。融資や自己資金と組み合わせて使うこともできます。

使える工事と物件

外壁塗装の工事
工事内装・住宅設備・リノベーション、外壁塗装・屋上防水、家具・家電(FF&E)
物件アパート・マンション、事業用の戸建て、民泊・ホテル・旅館、ビル(1フロアから)、福祉施設
使い方賃貸、民泊、ホテル・旅館、貸し別荘、シェアハウス、ウィークリー・マンスリーなど

収益を生む物件が対象です。オーナー様がお住まいの自宅など、居住用の物件には使えません。

リフォーム会社にとっての使いどころ

1. 価格だけで比べられにくい提案になる

「工事費をいくらで」ではなく、「手元の資金を使わずに、この物件をこう活かす」という提案になります。工事の単価だけで比べられる相見積もりから、一歩離れた土俵で話ができます。

2. 融資で足りない分だけにも使える

内装は融資で、融資枠に収まらない屋上防水だけをこの仕組みで、という使い方もできます。予算の都合で削られがちな工事を、提案に残せます。

3. 空き家・空室の相談を、具体的な案件にする

「相続した空き家をどうにかしたい」「空室が埋まらない」という相談は多いのに、費用の話で止まってしまう。そうした相談に、資金の出し方まで含めた答えを返せます。

使う前に知っておきたいこと

契約内容を確かめる様子

便利な仕組みですが、通常の請負工事とは違う点があります。事前に社内で確認しておくと、あとで慌てずに済みます。

  • 契約上はブロード社から工事を受注する形:ブロード社が元請、リフォーム会社は施工を担う工事店になります。ブロード社への工事店登録(インボイス・建設業許可などの確認)が必要です。
  • 工事の種類に応じた許可が必要:内装・塗装・防水など、工事の種類に合った建設業の許可を確認されます。
  • 工事代金の受け取りは完工後が基本:着工から入金までの資金繰りを、あらかじめ計画しておきます。
  • 使える金額は審査で決まる:物件の収益やオーナー様の決算書・確定申告書などから上限が決まり、1件あたりの上限もあります。大きな工事は、先に審査を通してから提案する方法もあります。
  • 「タダで工事ができる」ではない:工事代金の分割払いなので、オーナー様のお支払いの総額は一括で払う場合より多くなります。家賃や稼働の上がり幅で、毎月の支払いを賄えるかを一緒に確かめることが大切です。

とくに最後の点は、オーナー様との信頼に直結します。「初期費用ゼロ」は「着工前の一括の支払いがいらない」という意味だと、はっきり伝えておきましょう。

まとめ

ポイント内容
何ができるか工事費を立て替え、オーナー様は完工後から分割で支払う
使いどころ資金や借入枠で止まる改修、融資で足りない追加工事、空き家・空室の相談
事前に確認工事店登録と許可 / 完工後の入金 / 審査と上限 / 支払い総額の説明

手元の案件で使えるかどうかは、物件や工事の内容、オーナー様の状況によって変わります。気になる案件があれば、下の個別相談会でお気軽にご相談ください。

同じ仕組みを不動産オーナー様の目線から紹介した「空き家・空室を、手元の資金を使わずに再生する:初期費用ゼロの改修という考え方」も、オーナー様への説明の参考にしてください。

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